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そりゃまあ僕も

20代会社員、男。音楽、カメラ、時事ネタなどの雑記日記です

とてもつらい

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ここが楽園だ!大阪・本町の「GoGoパクチー」のパクチーかけ放題ランチ。

雑記 雑記-日記

大阪の本町駅近くの「GoGoパクチー」のランチを食べてきた。
メニューも内装も何もかもが、パクチーを愛する我々のための場所だった。
GoGoパクチーはこの辺境都市大阪で不当な迫害を受け続ける全てのパクチー愛好家の憩いの場なのだ。

GoGoパクチー

食べログGoGoパクチー



そもそもパクチーとは何か。
パクチーとは、たくさん食べると美味しい香菜である。緑色だ。
特にナンプラーと組み合わせ、麺と共に食べると美味い。その味は無類である。
好き嫌いが分かれる食べ物と言うが、僕が知る限りの常人ならばパクチーに無関心の者、パクチーを経験したことがない者こそいれども、パクチーを不味いと言う人はいない。パクチーを批判するものは人では無いからだ。
現に、パクチー好きにパクチーが好きかどうかアンケートを取るならば、おそらく100人中100人が好きと答えるだろう。そのくらい、パクチーは人々に愛されている。

 

にも関わらず、今日の我々の食卓にパクチーが並ぶことは少ない。
今日僕が行ったGoGoパクチーのような先進的で先見の明がある次世代の常識を作る店舗のおかげで、近年我が国におけるパクチーの一般認知度は大幅に改善している。
しかし大多数のスーパーではパクチーを陳列せず、また仮に取り扱っていても値段はネギや大葉といった他の薬味のおよそ2倍程度の価格がついている。
不当な扱いである。大変嘆かわしい。
また一部の反パクチー派勢力は、パクチーを指して「カメムシソウ」「臭い」などの誹謗中傷や罵詈雑言を投げかける。
これは全くの無理解であり、主観的な差別発言である。パクチーはパクチーの香りであり、断じてカメムシの悪臭とは異なっているし、それを指して臭いなどと罵るのは、ニンニクやネギに対するそれと同様に、野蛮な行為である。
我々は引き続き、パクチーを啓蒙するための持続的な活動を続けなければならない。

 

というわけで、GoGoパクチーである。
基本的には夜営業のみのパクチー料理専門店である。
大阪でパクチー専門店は唯一この店のみ。聖地と言って何ら過言では無いだろう。
最近は火曜日と木曜日にランチ営業をしているとのこと。
兼ねてより一度は巡礼したいと思いつつ、夜営業のハードルの高さ(パクチーとビールを同時に摂取した場合、破産するまで飲食を続ける可能性がある)ゆえに、躊躇し続けていたが、その背徳的な態度を維持する罪悪感に耐えきれず、ついに本日、思い切ってランチ営業を狙って訪問した次第である。

店内はオリエンタルな雰囲気で、パクチーのモチーフである緑色が要所要所に用いられている。
裁判官の法服のが何色にも染められぬ黒を示すように、パクチーの何もかもを染める味を示す緑色は、専門店として最適な色であるように思う。
なんか店内BGMも「パクチー」を連呼したアイドルポップスが流れていた。あとで調べたら私立恵比寿中学の「パクチー」という楽曲だった。徹底している。
案内されて着席するとすぐに、パクチーが詰まったカップが運ばれてくる。

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かぐわしい香りに思わず箸を伸ばしそうになるが、その前に料理を注文せねばならない。

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今回、僕がチョイスしたのは「パクチー酸辣湯麺」 950円。
麺のみの値段としてはやや割高であるものの、ただでさえ入手困難・値段が高騰しがちなパクチーがたった950円で食べ放題である。ジッサイ安い。コスパは抜群だ。ありがとう。GoGoパクチー。

限定メニューの「鶏パク煮込みそば」も気になったものの、エシャロットが何かわからず敬遠してしまった。
エシャロットはネギ的なサムシングらしいので、こっちにすれば良かったと少し後悔する。

 

待つこと数分、パクチー酸辣湯麺が運ばれてくる。

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デフォルトでパクチーがしっかりと盛り付けられている。素晴らしい。なんと神々しい。
迷うことなく、カップの中のパクチーをぶっかける。

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本当はここにさらに追いパクチーをしたかったが、なにぶん初訪問の店である。最初は控えめくらいがちょうどいい。
それに、この至高の料理を前にしてこれ以上僕は我慢ができなかった。

麺を啜ると、まず鼻を刺すようなお酢の味がする。風味は完全にお酢。それから、辛みが口の中に広がり、一呼吸置いてパクチーがやってくる。
予想以上に酢の味がキツい。麺はつるつるとした中華麺あまり特徴がない。
正直、単体の酸辣湯としてはそこまで美味しいとは思わなかった。味のバランスがちぐはぐに感じてしまう。ちょっと物足りない。
しかし、そこにパクチーである。
僕と酸辣湯の間の、意見の不一致を解消するその風味、シャキシャキとした歯ごたえ、青々とした後味。そう、僕はまさにこれを食べに来たのだ。
麺とパクチーの比率を均等にしていくと、酸辣湯のアンバランスさが気にならなくなる。むしろ、ベースの料理をこのくらい振り切った味にしなければ、パクチーに負けてしまうのだ。
我慢できず、半分ほど食べ進んだところで追いパクチーを頼む。

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店内には「パクチー無料」の表記が無いので、不安だったがちゃんと無料だった。パクチー食べ放題は本当らしい。ここが楽園だった。ラピュタは本当にあったのだ。

 

そこからはあまり覚えていない。ただ無償で麺を啜っていたことは確かである。ズルズル、シャキシャキ。ただそれだけである。
そう、それだけで良かったのだ。パクチーを言葉で語ろうとした僕が間違いだったのだ。
ただパクチーを五感で味わえば良かったのだ。


レジで950円を支払うとき、パクチーのお持ち帰りグッズが目に入った。
パクチードレッシング、パクチー入浴剤。
欲しい。次に来店するまでの期間を考えると、是非とも買って帰りたい。
己の原始的欲求を抑えて、なんとか店を後にした。帰ろう。帰ればまた来れるのだ。


今思い返しても夢のような場所だった。GoGoパクチー、店名に恥じないパクチーの店だった。
まだ口の中をシャキシャキとしたパクチーの感覚が残っている。
大阪はパクチーに恵まれない土地である。次にパクチーを口にできるのはいつになるだろう。どこに売っているだろう。
機会があれば是非また訪れたい。次はパクチーを3回はお代わりするつもり。