そりゃまあ僕も

20代会社員、男。音楽、カメラ、時事ネタなどの雑記日記です

とてもつらい

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券売機のお釣りと切符、どちらを先に取るか問題

電車の切符を買うときや、ラーメン屋の食券を買うときに考え込んでしまう。
お釣りと切符、僕らはどちらを先に手にするべきだろうか?
何をアホらしいことを、と言うかもしれない。待って、戻るボタンを押さないで。

僕が何の話がしたいのかというと、「我々は自分の想像力をどこまで活用すればいいのか」についてである。

そう、想像力の話だ。

だから少しだけ、想像してみよう。


いま、自動券売機の前であなたは切符を買おうとしている。
切符の値段は240円で、あなたの財布には1000円札しか入ってなかったとしよう。
あなたは当然のように、券売機に1000円を突っ込み(他にどうしようがあるだろう?)、240円と書かれたボタンを押す。
券売機の中でガチャガチャと何かを処理する音がして、取り出し口から切符が出てくる。
そして、それと同時にお釣りがジャラジャラと出てくる。780円だ。500円玉が1枚に、100円玉が2枚、50円玉が1枚と10円が3枚、全部で硬貨7枚である。

 

そう、この瞬間。
この瞬間、まさに僕は一瞬ためらってしまう。
どっちに手を伸ばせば良いのだろう?
もしも、あなたの隣に意地の悪い人がいて、横からどちらかをかすめ取っていくとしたら、あなたはどうするだろうか?

 

このシチュエーションでの答えは最も分かりやすい。
たいていの人は、真っ先にお釣りを手に取る。
切符よりもお釣りの金額が大きいからだ。
切符を奪われたとしても、もう一度買える値段だし、仮にスリの仮定を抜いても、金額の大小で優劣を決めるのは筋道が通っている。
券売機によっては取り忘れの警告音が鳴るから、切符を先に取る人もいるかもしれないが、それもまあ間違って無いだろう。
だから、僕もこのケースではそんなに迷うことはない。

 

問題は、「切符とお釣りの値段が等価になったとき、あるいは切符よりも大事なものと現金を同時に返却されるときどうするか」である。

 

例えば、切符が680円で、お釣りが320円のとき、どちらを先に手に取るだろうか。
先ほどのケースに従い、金額で判断するならばもちろん切符である。
しかし、電車に乗るためにしか使えない切符と、みんなが大好きな現金で、判断基準を共通させていいのだろうか。
高い切符よりも、その場の現金の方が大事なのではないだろうか。
まあ、現実では、横からどちらかを強奪されるわけでもなく、両方をほぼ同時に受け取るわけだが、それでもいざその場になると迷ってしまう。
券売機の現金処理の音を聞きながら、優先順位を必死に計算してしまう。

 

もっとも、人によっては僕のように優柔不断ではなく、「いつ如何なるときも高い方を手に取る」とか「現金優先絶対主義」などを掲げている人もいるだろう。

では、ATMでお金を下ろすときやIC定期券のときはどうしているだろうか。
キャッシュカードと現金が同時に出てきたとき、どちらを取るべきなのか。はたまた、チャージ後のIC定期券とお釣りならどちらに価値があるのか。
引き出した1万円とキャッシュカード、どっちを先に手に取るだろうか?
どちらの場合も、行動は金額によって左右されるだろうから、一概には言えないけれど、それでも改めて問われると迷う人がいるんじゃないだろうか。


もちろん、僕らの現実では泥棒に遭うことは少ない。しかし、次にあなたが券売機を使うとき、隣から切符と現金のどちらかを奪われない保証はどこにもない。
どれだけ確率が低いと言っても、僕らの現実は常にあらゆる可能性を内包しているのだ。


一見すると自明に見える二択であっても、ふと立ち止まるとちゃんと考えて一つの指針を立てるべきシチュエーションがある。
天秤に掛けられているのが、現金や切符やキャッシュカードより大事なものだとしたら。あなたの大事な人や、自宅や、名誉ならば?
そんな身の毛のよだつ二択について頭を巡らせてみると、券売機の前で考え込む僕の気持ちも分かると思う。

僕たちはいつでも必要に応じて想像力を働かせなければならない。そして、その場に応じた最も正しい判断をしなければならない。


そして、あなたが正しく想像力を使える人だとすれば、こんなくだらないことを考え込みすぎた挙句、お釣りを取り忘れたことに気づかなかった僕のことも、少しは理解してもらえるかもしれない。僕は想像力を働かせた結果、680円の食券を優先した。昨日食べたラーメン屋での話だ。
その日記を最後まで読んでくれた方も、くだらないことを考えていないで、お釣りの取り忘れには気をつけてほしい。
そして、さようなら、僕の320円。

 

チケット券売機のぼり旗(スリム45x180cm(左チチ))