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そりゃまあ僕も

20代会社員、男。音楽、カメラ、時事ネタなどの雑記日記です

とてもつらい

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『自省録』ローマ皇帝のtwitterに啓発されよう

善い人間のあり方如何について論ずるのはもういい加減で切り上げて善い人間になったらどうだ 

 

マルクス・アウレーリウス 自省録 (岩波文庫)

マルクス・アウレーリウス 自省録 (岩波文庫)

 

 

思わずドキッとしてしまう言葉だと思う。

僕の愛読書の一つ、ローマ皇帝で哲学者、マルクス・アウレリウスの『自省録』について書いてみる。

自省録 - Wikipedia

自分宛てに書き続けた短い散文の集積であり、一貫性を欠き、同じ主題が繰り返し取り上げられることも多い。内容は彼自身の哲学的思索に限定され、皇帝の自著にかかわらず、ローマ帝国の当時の状況や職務上の記録などは、ほとんど記述がない。

 

詳しくは知らないんだけど、早い話がローマ皇帝のtwitterみたいなものだったらしい。

鍵垢のように細々と教訓を書いていたら、色んな人が感化されちゃったらしい。今日まで晒されているようだ。

 

この本は冒頭に挙げたようなアウレリウス自身の教訓・戒めの言葉がびっしりと書いてある。

哲学者、ローマ人、と敷居が高いように思いきや、ツイッター感覚ですらすらと読むことができる。

凡人のツイッターと違うのはやはり、哲学者且つ皇帝という知性をもって彼自身を深く洞察した言葉が並ぶところだろう。

その洞察力で浮き彫りになった言葉は、現代の人でもハッとさせるんじゃないだろうか。

 

個人的にこの本の好きなところは、同じ話がなんども出てくるところにある。

冒頭の一節も、言葉を変えて何度も出てきたと思う。アウレリウス自身が、直したい弱点だったのかもしれない。

賢人であれど、中々うまくいかない自分にヤキモキしながら日々を過ごしていたのだろうか。

そう捉えると、顔もしらない賢人がなんだか身近に感じられてくる。

それこそ、ツイッターみたいに。

 

好きな言葉をいくつか上げてみよう。

 

他人のなすあらゆる行為に際して見塚羅つぎのように問うてみる習慣を持て。

「この人はなにをこの行為の目的としているか」と。

ただし、まず君自身から初め、第一番に自分を取調べるがいい。

 

眠りから起きるのがつらいときには、つぎのことを思い起こせ。社会に役立つ行為を果たすのは君の構成素質にかなったことであり、人間の(内なる)自然にかなったことであるが、睡眠は理性のない動物にさえも共通のことである。

しかるに各個人の自然にかなったことはその人にとってなによりも特有なことであり、なによりもふさわしいことであり、したがってなによりも快適なはずである。 

 

明け方に起きにくいときには、つぎの思いを念頭に用意しておくがよい。

「人間のつとめを果すために私は起きるのだ。」

自分がそのために生まれ、そのためにこの世にきた役目をしにいくのを、まだぶつぶついっているのか。

それとも自分という人間は夜具のなかにもぐりこんで身を温めているために創られたのか(後略) 

 

これは不運ではない。しかしこれを気高く耐え忍ぶことは幸運である 

 

kindleのポピュラーハイライトを見るともっとかっこいい言葉がたくさん並んでいるけど、個人的には寝床でうじうじとしているローマ皇帝を想像するのが好きだ。