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20代会社員、男。音楽、カメラ、時事ネタなどの雑記日記です

とてもつらい

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ギタマガ『新藤晴一 ポルノグラフィティ』 はファンなら迷わず買え。「別冊俺」の内容と魅力を紹介。

ポルノグラフィティのギター・新藤晴一が、ギターマガジンの別冊シリーズ「GUITAR MAGAZINE SPECIAL ARTIST SERIES 新藤晴一 ポルノグラフィティ」で特集された。ファンの間では「別冊俺」と呼ばれている。

サムネイル画像



一般にポルノグラフィティと言えばポップス・アニソンのユニットというイメージが強いかもしれないが、新藤晴一氏はオールドのレスポールをはじめとした多くのギターをコレクションしている。
このムック本では、新藤氏のデビュー前~デビュー後の活動をギタリストとしての側面にフューチャーした特別インタビュー、58本のギターの徹底解説、座談会、さらにギタマガ本誌での過去のインタビューまでも収録している。

僕も新藤氏のギタープレイを見てギターを始めた人間なので、こういう形で彼のギターをまとめた本が出たのは、いちファンとして非常に感慨深い。
新藤晴一ファンのギタリスト必携の一冊であるだけではなく、撮りおろし写真・ライブ写真も充実している。新藤晴一氏をズリネタにしたい人にもうってつけだろう。
発売に先駆けて大阪のライブ会場でいち早く入手してきたので、ギターファンとして、ポルノファンとして、収録内容を紹介していきたい。

 GUITAR MAGAZINE SPECIAL ARTIST SERIES 新藤晴一とは

『GUITAR MAGAZINE SPECIAL ARTIST SERIES 新藤晴一』は、デビュー20年を迎えたポルノグラフィティの新藤晴一氏を一人のギタリストとして徹底特集した、ギターマガジンの別冊ムックである。
新藤晴一氏のラジオで言及されたときに「別冊俺」と呼ばれていたことから、ファンの間では「別冊俺」と呼ばれているらしい。

 

収録コンテンツは以下の通り

  • 撮り下ろし巻頭グラフ&スペシャル・インタビュー
  • ライヴ・グラフ
  • 所有58本のギター&ライヴ機材
  • ギタリスト座談会with 菅波栄純(THE BACK HORN)、DURAN
  • ギタリスト、新藤晴一の手
  • 『ギター・マガジン』過去インタビュー再録
  • アルバム・レビュー&ディスコグラフィ
  • ギター・スコア「didgedilli」、「ハネウマライダー」

 

1960年製のレスポールと”黒テレ”をフューチャーした撮りおろしの写真とインタビュー、さらには本人所蔵の59本のギタリストを一本ずつ紹介する徹底解説や、THE BACK HORN菅波氏、ギタリストのDURAN氏を交えたギター対談、さらにはdidgedilliとハネウマライダーの譜面もついてくる。

インタビュアーがかなりしっかりとしていて、事前のいろんな資料からしっかりコミュニケーションを取りながら作成された本だと分かる。ギタリストとして、そしてポルノグラフィティのメンバーとしての晴一氏の歩みがよくわかるようになっている。

ちなみにGuitar Magazine SPECIAL ARTIST SERIESとしては、過去に

  • 斉藤和義
  • 春畑道哉
  • CHABO
  • char
  • 布袋寅泰
  • INORAN
  • 山内総一郎 
  • SUGIZO
  • HISASHI

など、そうそうたるギタリストが特集されている。この中に新藤氏が入ること自体が非常に名誉のある話だとも言えそうだ。

以下では、ギターマガジン別冊「新藤晴一」の各項目について、
ポルノグラフィティが好きでギターを10年以上弾いている僕の目線と、過去のインタビューなどを混ぜながら紹介していく

 

SPECIAL GRAPH & INTERVIEW

別冊ギターマガジン『新藤晴一』のための撮りおろし写真とスペシャルインタビュー。
別冊俺のメインのコーナーと言えるだろう。


インタビューは以下の6章に分かれていて、新藤晴一という「ギタリスト」が歩んできた道にフューチャーして書かれている
各章の見出しは以下の通り

  1. 第1章 因島
  2. 第2章 大阪
  3. 第3章 東京
  4. 第4章 作詞、作曲、プロデューサー
  5. 第5章 ライブ、ギター
  6. 第6章 THE野党、ギタリストとしての未来像

以下で、各インタビューを補足しながら紹介していきたい。

第一章、第二章の因島~大阪

ワイラノクロニクルなどでのインタビューに重複する部分があり、各エピソードとしてはファンとしても同じみのものである。

 

 

(ワイラノクロニクルはデビューからサボテン当時のB.PASSのインタビュー集。既に絶版だがAmazonで中古が手に入る)


因島は”東京的”な都会の文化である音楽から離れていたこと、大阪時代にはバイトをしながらとにかくバンドに明け暮れていたことなど。それらのエピソードに加えて、当時使っていたギターやエフェクターについての言及がある。

 
また、当時お世話になっていた楽器屋の固有名詞(マスハラ楽器・大東楽器)などが出ている点も、この「別冊俺」のインタビューの特徴だろうか。

特に、大阪時代の話では、大東楽器や富士通の音響工場、吉本関係の人など、様々なスタジオにお世話になっていたという話が改めて協調されている。
当時買った黒のレスポール・スタンダードにも大東楽器で買ったとのことだ。
(ギター購入時に彼女にお金を出してもらったとのことだが、そのエピソードは流石に省略されている。この記事のギターコレクションのところで紹介しています)

新藤晴一氏が最初に影響を受けたギタリストは?

当時、一番最初に影響を受けたギタリストとしてここで挙げているのがExtremeのヌーノ・ベッテンコート。
「一番最初に影響を受けた」という趣旨では、2005年のTHUMPx発売時にスペースシャワーTVで放映されたインタビュー映像でも言及がされていた。

www.youtube.com

ハードロック・ヘヴィメタルに抵抗感がある方でもぜひ聞いてみてほしい。
LRに振られた活き活きとしたフレーズのディストーションギター、ファンキーな歌メロ。コーラスワークはQueenからの影響が強く、フレディ・マーキュリーの追悼ライブにも彼らは参加している。

ポルノグラフィティの音楽的に「ヌーノっぽい」フレーズのギターは無いけれど、晴一はのちにヌーノにシグネイチャーギター、N3を購入している。


N3購入当時の新藤氏のテンションは、ブログで見ることができる。

ああああああ: haru☆jp

ぷぷっ: haru☆jp

 


ポルノグラフィティファンならご存じの通り、『ポルノグラフィティ』というバンド名はExtremeの2ndアルバムから取られている。
ポルノグラフィティの前身は「ノースコア」というバンド名だったが、大阪で『餃子大王』などのインパクトのある名前のバンドたちに囲まれて改名したらしい。

エリッククラプトンやガンズ、バービーボーイズなどに併せて、ポルノグラフィティのルーツミュージックとして聞いておこう。


第三章 東京

上京後からデビューが決まり、ライブハウスのバンドからメディア露出・ホール公演と規模が大きくなっていくバンドの中での、変化について書かれている。

この章で話されている内容は「ワイラノクロニクル」の当時では現在進行形であったこともあり、あまり踏み込まれて話されていなかったように思う。
「デビュー前は時間があり、デビュー後は忙しくて大変だった~」というような内容から一歩踏み込んでいる。


特に、デビューアルバムのレコーディング時にはかなり苦労したようだ。
本間昭光氏というプロのプロデューサーが求める完成度、メジャーのプロのクオリティと、ライブハウスのアマチュアのギャップに困惑したらしい

一節を引用すると、

"このときはまだProTools ではなかったので、そのデータは残っていないけれど、もしリージョンで残ってたら、本当に一音ずつ録っていたのがわかるくらいの録音だったと思います"


とのこと。相当に大変だったのだろう。
自分の歌を録音してヘコんだことは誰でも一度はあると思うが、プロのミュージシャンの場合はそれに他人の評価が加わり、お金を出してくれるファンの期待が加わる。
晴一氏の場合、アマチュアで音楽をやってきたということもあり、当時の晴一氏なりのプライドがあっただろう。
それを含めて、日々の活動の中でイチから叩き直されていくのは結構つらいものがあったんじゃないだろうか。

 

過去を知るために小説『ルールズ』も合わせて読んでおきたい

なお、この章に限らずインタビューの中では全体を通じて新藤晴一氏執筆の小説『ルールズ』を絡めた質問がなされている。(事前に資料をよく読み込んでるインタビュアーさんだなあ)


バンドを始めた初期衝動からバンドに対する思いというものを、一度フィクションを経由することで冷静に眺めていくようなパートがいくつか設けられている。
ルールズを読み込むことで、晴一氏の当時の状況がより伝わってくるんじゃないだろうか。

(このレビューを書いている僕自身は妙なこっぱずかしさがあって未だにちゃんと読めていない。最初はタイトルがWe are オーバジンズ!じゃなかったっけ?)

 

第四章 作詞、作曲、プロデュース

作詞、作曲家としての新藤晴一にフューチャーしたインタビューである。

この20年間の環境や心境、テクニックの変化に合わせた苦悩について振り返っている。
なんとなくB-PASS的な内容なので、ポルノグラフィティが載った音楽雑誌を追いかけてきたファンにとっては親近感がある内容ではないだろうか。

Tamaの脱退と本間氏との葛藤

個人的に興味深かったのは、Tama脱退により作曲と向き合わなければならなくなった点と、それをバンドを進めてきたことに言及されているところである。


"僕ら二人はTamaが抜けたあたりから、自分たちで作曲しないと話が始まらなくなったんです。"

本間氏だけではなく、自分たちで作曲・アレンジをする必要が出てきて、それが伸びしろになって続いてこれたのではないかとの自己分析がある。

ターニングポイントになったのはやはり、インタビューにおもあるようにセルフタイトルの「ポルノグラフィティ」だろう。
アレンジをめぐった本間氏とのぶつかり合いについても述べられていて

"1曲目「リンク」のリフで、レッド・ホット・チリ・ペッパーズみたいなことができたな、と思ったんです。(中略)でも、さらに本間さんがアレンジすると、その上にストリングスが乗るんです。それでケンカっていうか、フテ腐れた記憶があるなあ。"


たしかにポルノグラフィティのシングル曲には、本間昭光氏による絶妙な「ロックさ」と「ポルノらしさ・ポップさ」の両立がなされていたと、今になって思う。


リンクを改めて聞くと、スリリングなリフとドラムと同時に、全体を通じたストリングスは当時のポルノが目指してたロックさと比較すると、かなりポップに感じる。
僕はギター小僧だったので、実際余計なストリングスであったなあと思った記憶がある。


ロックなポルノでいうと、ラックも本間氏によってかなりポップにアレンジされているんじゃないだろうか。
Aメロのリフなんて普通のロックバンドならドラムとベースだけになりそうなところを、ユニゾンのピアノがかなり主張している。ドラムもボーカルもかなりハードなサウンドになっているのに、ベストアルバムで聴いても浮かない音作り。

こういう本間氏の作るポップさから発展する形で、プロデューサー陣を一新し、現在のメンバー作曲のポルノになっていったことが、具体的なエピソードのあるおかげでよくわかるはずだ。

 

第4章 ライブ、ギター


ポルノグラフィティのライブを彩るサポートメンバーや、各楽曲でのギターの使い分けについて掘り下げていくコーナー。晴一氏が大好きなギタリストにはたまらない内容になるだろう。

インタビュアーの方が過去のライブ映像をよく研究されているおかげで、ライブでのギターの使い分けについてはよく掘り下げられて書かれている。"取材用にどの曲に何のギターを使っていたかを書き出した” との発言があるが、できればそれも載せてほしかった。


なぜストラトが少ないのか、サウダージはレスポールなのか、といった部分を掘り下げている。
僕のような、「晴一のギターはレスポールが最高」という古参に向けた言及もあってたまらない。

 

第6章 THE野党、ギタリストについての未来像


晴一の別プロジェクト「THE 野党」に関するインタビュー。紙面的にもさっくりとしていて、ポルノグラフィティ意外の活動として新鮮である、これからも頑張る、といった趣旨である。

 

歴代ライブ・グラフ


2006年 横浜ロマンスポルノから2018年10月のしまなみロマンスポルノライブビューイングまでの15枚のライブ写真が収録されている。
時系列且つ、それぞれのギターの写真を被らせていないため、この後に続くギターコレクションの導入的な役割を果たしている。
ギター単体だとどんなシーンで使われたかイメージがわかない人もいるかもしれないので、こういうライブ写真が添えられているのは大変ありがたいはずだ。

 

GUITAR COLLECTION

別冊ギターマガジン『新藤晴一』の醍醐味とも言えるコーナー。このコーナーだけで酒が飲める。

新藤晴一が現時点で所有のギター59本(ウェブ上の書籍紹介では58本、初期で使ったTVイエローのレス・ポール・ジュニアを含めて59本)を一本ずつコメントつきで紹介してくれている。


かなり初期から持っていて「まだあったんだ!」というギターから、2018年9月に購入したJimmy Wallaceのギター、デモ作成で使うベースも掲載されている。


一方で、いつの間にか手放されているギターもあるので、過去の機材インタビューなどと照らし合わせたくなるコーナーだろう。

 

なんでこんなにギター持ってんの?

っていうか59本って、改めて見るとめちゃくちゃな本数である。
なんでこんなにギターがあるのか?というのは、過去のエッセイ『自宅にて』でこう語っている

"ギターだって道具。コレクターじゃないから、使う数しか持ってないつもりなんだけど、それでも両手に持ちきれない本数はいつの間にか持ってた。なんでそんなに増えるかといえば、ギターという道具はロマンチックだから。楽器という言い方にしてもいい。ロマンチックだ。つまり箸みたいにひとつあればそれで十分というタイプの道具ではないわけだ。”

なるほど、ロマンなら仕方がない。なにしろロマンだからね。
道具だから経費で落とせるんだろうし。それにしても59本って。

 

それぞれのギターに思いがある

とはいえ、ロマンまでは分からない、という人でも、59本のギターひとつひとつについてエピソードが添えられているため楽しめるコーナーになっている。


例えば、ES-335TD 1981というギターは、晴一が大阪でバイトしていた「KENZO」というバーのマスターから譲ったもので、前のオーナーの女性ミュージシャンの形見である、という話。
また、そのKENZOにて偶然出会ったSago new material guitarsの社長と意気投合して制作されたのがSagoのシグネイチャーモデルであるらしい。
こういうエピソードをひとつひとつ汲みながら読んでいくと時間がいくらあっても足りなくなるような楽しいコーナーである。酒が飲みたくなる。

そういえば晴一氏のギターはどれも保管状況・コンディションが良いと以前読んだ記憶があるので、どうやって保管しているのかもできれば紹介してほしかった。


それぞれのギターは表面と裏面が撮影されており、レリックがよくわかる。1960年のバーストや黒テレをはじめとしたキャリア上重要であったり、モディファイが施されたギターはその部分の写真も掲載されている。
特に1960年のバーストは過去に掲載されたギブソンレスポールのムックなどよりも大きく載っている。
オリジナルピックガードを作りたいと思っていた人には参考になる。僕も作りたいんだよなあ、レスポール用のピックガード。

 
載っていないギターと初めてのギブソンの裏話

一方で、この別冊俺の制作までに、すでに手放されてしまったギターもいくつかある。

例えば、2002年、ギブソン(山野楽器)とシグネイチャー契約時のインタビューで紹介されていた、いくつかのギターがすでに手放されているようだ。

  • Gibson Custom Shop Les Paul Class 5
  • Gibson Custom Shop 1957 Les Paul Reissue Gold top Aged Finish

など。

あとは、
過去に使用していた何本かのヒストリックコレクションのレスポール、
Don't call me crazyやPURPLE'Sのネオメロドラマティックで使用していたB.C.Richのスラッシュモデル、
2011年TRIGGERツアー時の黒のレリックストラト
などが未掲載である。おそらく手放したのだろう。

半面、20年のキャリアを支え続けたギターも多数手元に残っていることが分かる。
2000年製の59 Les Paulもそうだし、大阪での活動当時に購入したという黒のレスポールスタンダードもそうだ。
このレスポールについては2002年当時のインタビューではこんなエピソードがある。

”これがアマチュアの時に初めて買ったギブソンのレス・ポール。16万円ぐらいでした。一時バンドをやめる、やめないっていう時期があったのですが、「ギター・プレイヤーとして一人になった時に」って考えて、お金はなかったけど、無理して買いました。思い切ってね。多分3フレットから上はまだ当時の彼女のものかな?カンパしてもらったから。”

せっかくだからこの話も書けばよかったのに。

ちなみに山野楽器のインタビューはインターネットアーカイブで読むことができる。

参考:Gibson Official Fan Club Japan

 

 THE AXE'S GEAR

『GUITAR MAGAZINE SPECIAL ARTIST SERIES 新藤 晴一』が発売した時点での最新ライブになる、BUTTERFLY EFFECTのライブ機材が掲載されている。

できればもっと過去のライブ機材も載せてほしかったな~!と文句が言いたくなるが、贅沢は言えない。


過去のライブ(p103の2007年のシステムなど)の複雑なラックシステムではなく、プロの機材でとしては非常にシンプルな印象になっている。
詳細は紙面でチェックしてほしいが、晴一氏の現在のお気に入りのエフェクターはHOT CAKEらしい。

次コーナーのスペシャルトークの中でも、原音が残るドライブとして大絶賛している。

 SPECIAL TALK SESSION

都内のバーでTHE BACK HORN菅波氏、DURAN氏とギターを膝に載せて対談した様子である。

THE BACK HORNといえばマイナートーンで激しく泥臭い楽曲をやるライブバンドだし、

www.youtube.com

DURAN氏といえば、テクニカルでファンキーなギターを弾くまさに「ギタリスト」である。最近はスガシカオのサポートもやっているとのこと。

www.youtube.com

割と異色なメンツに見えるが、小倉博和氏のギタリスト飲み会で話したことがきっかけで今回の対談に至ったらしい。

過去のレジェンドなギタリストの話やエフェクター、ギターの練習法なんかの話をテーマを決めて話す理想的なギタリストのトーク・・・に見えるが、実際にギタリストが集まって酒を飲むともっともっと機材オタクな話とか、極端に言えばギター放り投げてyoutubeを見たりとかしそうな気がするので、かなりお仕事用に抑えたトークだと思う(当たり前)。

実際に読むときは、youtubeなどで挙げられたギタリストたちの名前を検索しながら読んでいくとよくわかるはずだ。 

THE GUITARIST HANDS

晴一氏の左手、右手がそれぞれが原寸の写真で掲載されている。これをズリネタにするためにギタマガ新藤晴一特集を買う人もいるんじゃないだろうか。

面白いのが「プライバシー保護のため 写真には加工を施しています」と注意書きがある点。最近は指紋認証も普及している兼ね合いだと思う。10年前のラルクTETSUYAの本にも同じようなページがあったが、そこには注意書きが無かった。

 

GUITAR MAGAZINE ARCHIVE INTERVIEW

ギターマガジンの過去インタビュー再録。
収録内容は

 

  • 2002年3月『雲をも掴む民』リリース時(※)
  • 2003年4月号『WORDILLIA』リリース時
  • 2004年1月号『ラック』リリース時
  • 2005年5月号『THUMPx』リリース時
  • 2006年12月号『m-CABI』リリース時
  • 2007年8月号『リンク』リリース時
  • 2007年10月号『ポルノグラフィティ』リリース時
  • 2012年5月号『PANORAMAPORNO』リリース時
  • 2012年5月号『9:10pm』(THE野党)リリース時

(※ヤフオクでバックナンバーの表紙を見たところ、2002年5月の誤植?)

これを書いている僕の手元にはポルノグラフィティリリース時のものしかないが、インタビュー時に掲載された譜面が省略されている。
他のバックナンバーでも省略されてる部分があるかもしれないので、気になる人は中古で探すしかないと思う。

 

ORIGINAL ALBUM REVIEW&DISCOGRAPHY

ライターによる各アルバムのレビュー。リットーミュージックのライターさんが書いていることもあり、様々なミュージシャンにたとえながらレビューをしてくれている。けど、まあサクっと流し見できるコーナーである。

GUITAR SCORE(採譜ミス多し)

didgedilli、ハネウマライダーのギタースコアが載ってる。
どちらも弾きたいと思っていたファンが多いだろうから、うれしい選曲だと思う。それぞれの曲に晴一からの一言コメントがついている。


ただ、正直なところ、採譜ミスが多い。特にdidgedilliはリフからすでに違う。 ある程度耳コピできる人がサポートで使う程度のクオリティの譜面なので、これを期待して買う人には少しがっかりだろう。

 

ポルノ20年の歩みが分かる。ファンなら迷わず買え

以上、『GUITAR MAGAZINE SPECIAL ARTIST SERIES 新藤晴一 ポルノグラフィティ』の内容を紹介した。

バックナンバーを見れば分かるように、新藤氏がギタマガに最後に登場したのは2012年、実に7年も前である。
特に新藤氏は年に数本ギターが入れ替わる。プロとしてギターはあくまで道具であるし、ころころと変わっていくのは仕方がない。そういう歩みがこれまで残ってこなかったのも、ファンとしては悲しい限りである。


そのことを踏まえると、ギター専門誌であるギターマガジンがこうして特集を組んで、過去のギターを余すことなく紹介してくれる機会は大変貴重だと思う。
過去のGUITAR MAGAZINE SPECIAL ARTIST SERIESの在庫状況を見る限り、ただちに売り切れてプレミアがつくことはないと思うけど、この一冊を今読むことで、20周年を迎えたポルノグラフィティのメンバーがどのように歩んできたかが分かるはずだ。

 

 

欲を言えばギターマガジン本誌でも今後定期的に新藤氏の姿を見ることができればいいなあ。

Amazon Music Unlimitedで聴ける、時間を忘れて作業できるポストロックを紹介する

 

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音楽ストリーミングサービスもすっかり定着してきた昨今、僕が愛用しているのはAmazon Music Unlimited。
昨年はほとんどブラウザに常駐させて常に音楽を再生していた。

 日常的に大好きなミュージシャンを手軽に聞けるのはもちろんだが、何よりも大きなメリットが作業用BGMとして使えるジャズやエレクトロニカ、アンビエント系の音楽が非常に充実しているところ。

ジャンルとして詳しくないだけに、これまでだったらTSUTAYAの洋楽コーナーで頭をひねったり、youtubeで適当な動画を流してしまっていたので、これは本当に大きな変化だった。

そんなわけで、昨年僕がAmazon Music Unlimitedでよく聞いていた作業用BGMを紹介していきたい。
記事の最後には僕が実際に聴いているプレイリストも載せている。

作業用BGMってなんやねん・選曲基準

ここで僕がいう作業用BGMとは「文章を書いたり、なんか本を読んだりするときになんとなく雑音避けで流す音楽」を指す。

したがって、僕が作業用BGMを選ぶ際は

  • 曲調がおとなしい
  • 耳に残りにくい
  • ボーカルが少ない
  • 主旋律が少ない

を基準にしている。
だから、「掃除のときに聞きたい」とか「テンションを上げて作業をしたい!という人にはちょっと不向きかもしれない。
その代わり、静かに粛々と作業をしたい人、
特に「BGMを聴きながら作業をすると意識を持っていかれて集中しにくいが、でも音楽が無いとそれはそれで気が散ってしまう」という人には最適な選曲ができていると思う。
僕自身、ボーカルが入っている音楽だとついつい歌詞を追いかけてしまうので、できるだけボーカルが入っていないものを意識して聞いている。人間というのは本当に余計な情報が多い生き物だと思う。 

今回紹介する音楽は、全てAmazon Music Unlimited(※Amazon Primeの音楽聞き放題サービスPrime Musicの拡張版。月額課金)で聴くことができる。
ミュージシャンによってはPrime Musicでも聞くことができる。

それぞれのミュージシャンに関してはあんまり詳しくないので、ジャンルわけなどは間違ってるかもしれない。
また、そもそもポストロックというジャンルについて僕はあまりよく分かっていないんだけど、アンビエントやエレクトロニカなどの要素を織り交ぜて構成されたロックのことらしい。

これから紹介していくバンドについても、今回初めて調べたバンドがほとんど。

これは偏見だけど、このジャンル単体にめちゃくちゃ詳しい人って、なんかサブカルっぽいよね。「知り合いのイラストレーターが描いたTシャツがビレバンに売っててさ~」って話をしそう。

 

作業がはかどるポストロック

the Album Leaf

まずはthe Album Leafというポストロックバンド。ジミー・ラヴェルさんという方が、アメリカのサンディエゴでスタートしたインストのバンドらしい。現在の拠点はロサンゼルスとのこと。

2018年に僕が一番聞いたミュージシャンと言って差し支えない。なにしろ、Prime Musicの「2018年によく聞いたアルバム」の堂々一位がこのthe Album Leafだったからだ。

the Album Leaf 「Always for You」(In A Safe Placeより)

インストバンドとして紹介しておきながら、いきなりボーカル音源を紹介してしまった。
淡々と刻まれる生ドラムのリズムに、優しい音色のエレピとリードシンセ、アクセントの少ないメロディをなぞるだけのボーカルが、ダブリングでサイドに振られている。ボーカル入りではあるが、ボーカルも楽器の一部として使われているのが分かる。

 

In A Safe Place

In A Safe Place

 

 

このthe Album Leafは、僕が大好きなCIVILIANというバンドがワンマンの開演までのSEでいつも流している。
アルバムを通じて、この淡々とした耳に残らない音楽が続くため、開演までの高揚感を良い感じに沈めてくれる感じがする。静寂よりも静かな、空間を演出する味付けの音楽である。

アルバム自体は何十回と聞いているのに、それぞれの曲は全然覚えられない。特徴が無いわけじゃないんだけど、そのくらい目の前の作業に没入できる音楽である。
ライブを見に行ったら、ステージをそっちのけで本を読んでしまいそう。

 

Hammock

Hammockはアメリカのポストロックバンド。前述のthe Album leafよりはアンビエントっぽいサウンドである。
メンバーはマーク・バードさんとアンドリュー・トンプソンさんである。ナッシュビル、テネシーを拠点としているらしい。

 

 

Hammock「Breathturn」(Chasing after shadows...living with the ghostより)

比較的ロックっぽい楽曲だとこんな感じである。
さざ波のようなシンセのパッドに、ワンコードのアルペジオを繰り返すギターから始まり、ドラムやベース、オーバーダビングのディレイギターが次々と入ってくる。映画のエンディングで流れてそう。

どちらかと言えばアンビエント寄りなので、リズム楽器が入っていない曲も多い。シンセとリバースしたギターにストリングスだけだったりする。Hammockという名前のとおり、ぐっすりと眠れそうな楽曲が多いと思う。

 

Chasing After Shadows...Living with the Ghosts (Deluxe Edition)

Chasing After Shadows...Living with the Ghosts (Deluxe Edition)

 

 

それでも耳に残らないという観点では本当に優秀で、作業中でもいま何曲聞いたかすら分からない。時計が気にならなくなる。

matryoshka

続いては日本のアーティスト。
matryoshikaはトラックメイカーのSenさんとボーカルのCaluさんによるポストロックユニット。
ゲーム音楽、ダークファンタジーなアニメのサントラっぽい雰囲気である。

Matryoshka「Monotonous Purgatory」(Laideronnetteより)

風の音のSEとぽつぽつと歩いていくようなピアノ、ストリングスといい寂しげで透き通ったボーカルといい、聴いているだけで情景が浮かぶような映像的な音楽だと思う。
このPVは初めてみたんですが、とてもいいですね。

 

Laideronnette

Laideronnette

 

 

ボーカルがフューチャーされている楽曲が多いため作業用BGMとしてはちょっと気が散りやすいのだけれど、それでもポストロック的な退廃感があるので好んで聞いている。
作業を始める前に、コーヒーとチョコレートを飲みながら、集中に入るルーチンの前に聴くイメージかなあ。
Amazon Music Unlimitedではこの一枚しか配信されていない。

 

world's end girlfriend

matryoshkaが所属するレーベル「Virgin Babylon Records」を主宰するアーティスト。
前田勝彦さんという方によるソロユニットである。ユニット名がめちゃくちゃいい。人に紹介するには恥ずかしいけど、でもひっそりと好きになってしまう名前だ。

 

音楽としては、ややプログレッシブロックっぽいポストロックだろうか。ライブ映像があることにびっくりした。

僕が好きなアルバムではピアノが中心の楽曲が多い。前述のmatryoshkaに似ていて、ゲームやアニメのサントラっぽい。

 

farewell kingdom

farewell kingdom

 

 

ちょっとストーリー性が強いので、あまり積極的に聞くことはないけれど、こういう雰囲気は大好きなのでシャッフルに混ぜてよく聞いている。

 

toe

日本のポストロックと言えばこれでしょう、といった定番だけど、toeも作業用BGMにはうってつけだ。

これまで紹介してきたものと違って、かなりバンドサウンドかつテクニカルなので、その日のテンションによっては作業にはやや不向きかもしれない。
ただ、それでもこういうトメハメのしっかりしたロックが聴きたい、且つ耳に残るボーカルを避けたい気分のときには、toeみたいなバンドのサウンドは聴いていると不思議な没入感を生み出してくれる。

 

the book about my idle plot on a vague anxiety

the book about my idle plot on a vague anxiety

 

 この角切されたシカのジャケットもめちゃくちゃいい。

有名であることは知りながらずっと聞いてなかったバンドではあるものの、いざ聞いてみると片っ端から漁りたくなる中毒性がある。
特に僕はドラムのサウンドがめちゃくちゃ好き。the Hiatusに参加されているとのことで、そちらも一気に好きになった。

これまでのアンビエント寄りのポストロックから頭を切り替えたいときにオススメ。

How to count one to ten

こちらもtoeと同じく日本のバンド、かつtoeっぽいサウンドのギターを中心としたポストロック。ギター3人、ベース、ドラムというちょっと面白いバンド構成になっている。


清涼感のあるサウンドに、意図もたやすく行われるえげつない変拍子で難しいギターサウンド、一曲の中で曲展開が多彩に変化していく。
大学生の軽音楽部で調子乗ってる人たちが定期演奏会でコピーしてそう。で、それを一年生の女の子が羨望の目で見ていそう。偏見である。

ちゃんと構成を追いかけていくと作業どころではなくなるのだけれど、ここまでしっかり難しいフレーズばかりだと、潔く諦めて聞き流すことができる。
だいたいアルバムの2曲目くらいからちゃんと聞いた記憶がない。

 

Balmorhea

続いて再び海外のユニット。Balmorheaと書いて(バルモレイ)と読むらしい。オースティンで結成された6人組のバンドである。

ポストクラシカルというジャンルでも紹介されている。ポストクラシカルってなんだ。古びたポストか。

 

All Is Wild All Is Silent [12 inch Analog]

All Is Wild All Is Silent [12 inch Analog]

 

 

荘厳な音の壁があるような感じというよりは、ひとつひとつの楽器の輪郭がはっきりと見える素朴なインストゥルメンタルという感じである。アコースティック楽器の素朴な音が心地いい。

 

 僕が実際に愛聴しているプレイリスト

 今回紹介したバンド・ユニットに加えて、もういくつかのバンドを組み合わせて、Prime Musicで聴けるプレイリストを作っている。

まったりと作業したいポストロックやアンビエント

35曲、2時間58分なので、これをシャッフル再生して聞けば3時間は集中して作業できることになる。
ボーカルが無い楽曲ばかりにしているから、集中するときは人の声を聴きたくない僕のような人にぴったりだと思う。

このプレイリストに入ってて今回紹介しなかったのは、mouse on the keys、Mogwai、Goldmundなど。

 

Amazon Music Unlimitedはいいぞ

もともとはAmazon Primeのオマケ枠で満足していたのだけれど、Amazon Echoの購入をきっかけに月額課金のAmazon Music Unlimitedに移行。再生するのにコロコロとアプリケーションを切り替えないで済むし、スマホでも同様に再生ができるため、いつの間にかitunesを起動することも減り、すっかり依存する状態になってしまった。

 

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一番安い個人プランならAmazon Prime会員なら月額780円なので、Apple Musicよりも少しだけ安い。
下のバナーから、紹介ページに飛ぶことができるので詳しいことが気になったらぜひチェックしてみてください。

 

楽曲数的にはspotifyやApple Musicに劣るところも多いが、僕は今のところ満足している。
特にリコメンド機能が使いやすくって、今回紹介した音楽たちはほとんどthe Album Leafからのリコメンドで知った。

僕が好きなバンドも対応してきているので、また気が向いたら紹介したい。